アングル:円相場、日銀会合に向け一段高警戒 上昇長期化は見込み薄

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来週の日銀金融政策決定会合へ向け、外為市場では一段の円高進行を警戒する動きが広がっている。オプション市場のデータからは、ドルが年初来安値となる145円台へ下落する可能性も示唆される。一方、今回マイナス金利の解除が行われても、追加的な引き締めは難しいとの見方が大勢となっており、円高が長期化するとの予想は限られている。

[東京 12日 ロイター] - この日の通貨オプション市場では、18日の日銀会合が権利行使期限に入ったドル/円の1週間物の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)が急上昇。LSEGデータによると11%台と、1月以来の高水準となった。

プットオプションとコールオプションの価格差を示す、リスクリバーサルも急速に拡大した。ドルが145円台から140円割れ目前まで急落した昨年12月と同水準となり、円高進行を警戒するオプション取引が活発化していることを示している。市場で参照されやすい期間1カ月物のボラティリティも9%台と、1月半ば以来の水準へ上昇した。普段から値動きが大きく、ボラも高めに推移している豪ドルやNZドルを上回り、主要通貨ペアの間でこの1カ月間、最も大きな変動が予想されている状況にある。先週来の急速な円高の原動力となっているのは、投機筋が高水準に積み上げた円売りポジションの巻き戻しだとされる。米商品先物取引委員会(CFTC)が集計するIMM通貨先物非商業部門の取組状況によると、円の売り越し幅は2月27日時点で6年4カ月ぶりの高水準に達した。「(日銀)会合が間近に迫り、円高を警戒する投機筋が関連報道などを口実に、持ち高を巻き戻している」(外銀関係者)との見方がもっぱらだ。

最新の今月5日時点でも、円の売り越し幅はわずかな減少にとどまった。円が急上昇した「8日にかけてどの程度、円売りが圧縮されたかは定かではないが、会合に向けてもう一段の調整が入る可能性がある」(ソシエテ・ジェネラルのチーフグローバルFXストラテジスト、キット・ジャックス氏)という。 この円高地合いを主導しているのが実際に投機筋の持ち高調整であるなら、それが一巡すれば、円を買う動きは一気に鈍ることになる。さらに、多くの市場参加者の予想通り、日銀が利上げに踏み切ってもハト派姿勢を貫けば、追加利上げ期待が萎む形で円には再び下落圧力がかかりやすくなる。に加え、日銀は金融引き締めの「漸進性と(状況見極めに向けた)忍耐力を強調する」との見方から、ドル/円の下値は限定的だと指摘する。

 

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