現在、東京都内には、全国の道県のうち34のアンテナショップがある(1都2府の店はないため、ここでは「道県」と称す。また、1県で複数を出店している場合もある)。「行ったことがない」との回答は39.7%、すなわち6割を超える人(60.3%)は訪問経験がある。そのうち、およそ半数(29.7%)は、「過去に行ったことがあるが、最近1年間には行っていない」と答えており、30.6%が1年間にアンテナショップへの訪問経験がある(「来店率」と表記)という結果になった。この訪問率を回答者の属性別に分析すると、東京都民では38.6%で、千葉県民が27.6%、埼玉県民が24.5%、神奈川県民が23.9%となった。また、男性は29.5%に対し、女性は31.5%と女性の方が多いが、その差は決して大きくはない。
年代別では、各年代とも30%前後と大きな差はないが、回答者1人当たりの延べ年間訪問回数の平均は、60代以上では8.7回、50代では8.9回に対し、20代では27.0回とかなり多い。若い世代が繰り返し訪問(利用)するという傾向があるようだ。「過去1年間(2021年9月~22年8月)に行った(訪問・利用した)ことがある店をすべてお選びください」という設問において、34店の中から複数選んでもらった結果を、利用率の高い順にランキングにした。上位20店のうち、銀座に位置しているのが半数に近い9店。有楽町が3店、日本橋が2店となっている。なお、2位の「沖縄・銀座わしたショップ」は2023年2月に有楽町の交通会館に移転する予定だ。次に、過去1年間に来店したことがあると答えた人の平均年齢を店舗ごとに求めて、それを若い順に並べてみた。その結果、最も平均年齢が低いのは品川にある「あきた美彩館」で、平均年齢は44.
次いで若いのはスカイツリーのあるソラマチに位置する栃木県の「とちまるショップ」で45.1歳、そして池袋の「宮城ふるさとプラザ」の順になり、くしくも上位はいずれもアンテナショップが集中する銀座周辺とは異なる立地の店が並んだ。 また、女性の比率が多い店舗の順に並べてみると、最も高いのは「とちまるショップ」で65.2%、次いで「銀座わしたショップ」の62.1%となった。このランキングでは上位10位までのうち6つが銀座に位置する店舗となった。出店場所により、客層の特徴が表れている。アンテナショップでよく購入する商品を尋ねたところ、最も多かったのはお菓子で、利用したことがある人のうち半数以上にあたる53.3%がよく購入すると答えた。女性は63.7%と高いが、男性でも41.8%と4割以上がよく購入すると答えている。
次いで多かったのは魚介類および水産加工食品で18.8%。女性が15.8%に対し、男性は22.1%と高い。一方、レトルトなどの加工食品は18.5%と続いて高いが、こちらは男性の16.6%に対して女性は20.
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