ある日、東京の芸能事務所がコロナ禍の補助金を目的にこの町にグランピング場を作る計画を立て、説明会を開催するが、ずさんな計画に町民の動揺が広がる。映画は、町に住む巧たちと、東京からやってきた高橋らの視点を交錯させながら進んでいく。色々と自然のモチーフは揃っていくものの、どういう映画になるのか見えてこない中、地元の方に、映画に出てきたのと同じようなグランピング場の説明会のお話を聞いたんです。都会の企業が本業ではないグランピング場の計画を持ってきて、それが土地の実態をほとんど考慮していなかった。住民たちは批判するというよりも疑問を呈していたんですが、説明はどんどん崩壊していったそうで、結局その人たちは来なくなってしまったと。濱口監督は、最も身近な自然は、自身の身体そのものだという。例えば、映画産業の過重労働問題も人間の身体を自然と考えると、なぜそれが問題なのかが分かりやすい。その自然の回復能力を考えないようなスケジューリング、例えば『これはいつ寝るんですか?』というような進行って映画業界でもよくあるわけですよね。自分の現場ではそうならないように心がけていますが、これまでの慣習どおりにやってい
なぜこのようなことが起こるのかというと、その『慣習』、つまりは自分たちの頭にある現実というもののイメージが、実際の現実とそぐわない時に生まれる歪みが原因です。映画業界だけでなく、企業などでもそうした経験をしている人はいるでしょう。映画に登場するグランピング場の建設計画を地元住民に説明するタウンミーティングのシーンは、本作で最もエキサイティングな場面だろう。通り一遍のプレゼン資料の提示に始まり、地元住民から容赦ない質問の嵐が浴びせられ、東京からやってきた高橋らは上手く答えることができない。本作に描かれるのは、地方と都会の対立ではなく、ある種の都会的要素が自然豊かな暮らしに混じり合った状態で生きる人々の生活だ。映画には数年前に都会からこの地域に移住してきた女性が登場し、綺麗な水を活かして地元の人に愛されるうどん屋を営んでいる様子も描かれる。
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ベネチア銀獅子賞の濱口竜介監督「長く映画つくりたい」イタリアで開催された第80回ベネチア国際映画祭で、金獅子賞に次ぐ銀獅子賞(審査員大賞)を受賞した映画「悪は存在しない」の濱口竜介監督が帰国し、日本外国特派員協会(東京・千代田)で9月12日、主演の大美賀均さんと記者会見に臨んだ。濱口監督はベネチアでの受賞によりカンヌ、ベルリンと合わせて世界三大映画祭のすべてで主要賞を獲得。米アカデミー賞でも受賞しており、日本人監督として黒沢明監督以来の快挙とな
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