これまでほとんどドラマを通ってこなかった自分に、このような作品のオファーが届いたことに初めは驚きました。「silent」以降、素晴らしい物作りをされるチームがあるといううわさを耳にしていました。場違いにはならないか、自分が参加することでこの既に素敵なドラマを少しでもより良いものにできるのか、考える時間を沢山いただきましたが、プロデューサーの村瀬さんと出会い、生方さんの生み出す脚本に出会っていくうちに、深く、確かにこの物語に魅了されていくのを感じました。親子とは何なのか、過去と今と未来と共に生きながら、人が人を想うとはどういうことなのか。この壮大なテーマに、丁寧に心を込めて向き合い、ダイナミックに挑むこの脚本に大きな感銘を受けました。さまざまな愛の形があり、私たちがつながりの中で生きていることを思い出させてくれるような確かな物語でした。愛に答えはでませんが、愛とは何かを問い直すということに、この作品の大きな意味を感じています。演じるうえで難しい役どころだと感じていますが、こういう人だ、こういう役割だと最後まで決めつけず、1クールという長い時間をかけて、津野という人に一つ一つ出会っていけた
素晴らしい役者さんが「海のはじまり」に参加して下さります。それも、まさかの池松壮亮さんです。正直、池松さんを地上波連ドラにお迎えできるとは思っていませんでした。今回、どうしても池松さんに演じていただきたい役があったので、難しいことは承知の上でお声がけをさせていただきました。脚本をお読みいただき、ご本人にお会いしてこの作品に込める想いと池松さんでなければならない理由を伝えさせていただいたところ、お引き受けいただけるとのお返事をいただき、その場で飛び上がりそうになりました。池松さんのお芝居のすごさに関しては、説明するまでもないと思います。悦びや悲しみ、優しさや強さといった感情はもちろんのこと、この世の正義も悪も、怒りも赦しも、そのすべてを何気ない表情やちょっとした仕草で表現されるすごい方だとずっと思っていました。感情を内側から表現するというか、心の奥にある隠された別の感情みたいなものを感じさせてくれる、言葉にできないすごい芝居をする方だとずっと思っていました。その池松さんのお芝居を、僕自身が連ドラで見たいと思ったのです。10時間という長い時間をかけて人の心の移ろいを描けるのが連続ドラマの強
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