朱音は、不妊治療の末に授かった一人娘である水季が大学生になり東京に行って以来、夫・翔平とともに静かに生活を送っているキャラクターだ。全力で愛情を注いで水季を育ててきたが、時に親子喧嘩をしてすれ違ってしまうことも。娘の妊娠が発覚した際は在学中であるためにどうするのか激しい言い合いもしたが、1人で海を育てる決心をした水季を、陰となり日向となり見守ってきた。夏に対して「あなたが海の父親だ」と告げる役どころでもある。いつかご一緒したいとずっとずっと思っていた 大竹しのぶ さんに朱音を演じていただけること、本当にうれしく思っています。水季の死から始まるこのドラマにおいて、始まりの段階で最も深い悲しみを背負っているのは、僕は水季の母・朱音だと思っています。若くして娘を失った喪失感、無力感、悔しさ、悲しみ…いろいろな思いがある中で、遺された幼い海のことは自分が守っていかなければと強く感じている。そんなときに朱音は、海の父親である夏と初めて会います。娘が愛した人であり、でも、子供ができたことを一切伝えることなく今日まで過ごしてきた相手でもある夏に対して、朱音がどのように感じ、どのように接していくのか。夏の
朱音は、不妊治療の末に授かった一人娘である水季が大学生になり東京に行って以来、夫・翔平とともに静かに生活を送っているキャラクターだ。全力で愛情を注いで水季を育ててきたが、時に親子喧嘩をしてすれ違ってしまうことも。娘の妊娠が発覚した際は在学中であるためにどうするのか激しい言い合いもしたが、1人で海を育てる決心をした水季を、陰となり日向となり見守ってきた。夏に対して「あなたが海の父親だ」と告げる役どころでもある。いつかご一緒したいとずっとずっと思っていた 大竹しのぶ さんに朱音を演じていただけること、本当にうれしく思っています。水季の死から始まるこのドラマにおいて、始まりの段階で最も深い悲しみを背負っているのは、僕は水季の母・朱音だと思っています。若くして娘を失った喪失感、無力感、悔しさ、悲しみ…いろいろな思いがある中で、遺された幼い海のことは自分が守っていかなければと強く感じている。そんなときに朱音は、海の父親である夏と初めて会います。娘が愛した人であり、でも、子供ができたことを一切伝えることなく今日まで過ごしてきた相手でもある夏に対して、朱音がどのように感じ、どのように接していくのか。夏の向こう側にいる弥生との関係性も含め、朱音はこのドラマの物語の大きな軸となる存在です。常に複雑な思いを抱えていて、ちょっと見では何を考えているのかわからないところのある朱音という人物像を作るにあたり、大竹さんに演じていただけたら最高だと最初の段階から思っていましたので、脚本の生方さんには大竹さんをイメージして書いていただくように早くからお願いしていました。例によって、出演OKのお返事をいただくずっと前からです(笑)。これまで、数多くの映画やドラマで大竹さんのお芝居を見せていただき、そのすごさに何度も何度も圧倒されてきました。この世にあるすべての感情、その全てを一瞬の表情や一つの台詞で表現して下さる特別な存在の方だと思っています。大竹さんに演じていただけるからこそ描くことのできる朱音という人物像が出来上がりつつあると思っています。夏と海、水季と海、弥生と海…だけではない親子の関係、つまり、朱音と夏、朱音と水季、朱音と弥生…という、“もう一つの親子の関係”にも注目してこのドラマをご覧いただければ幸いです。
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