岸田政権「いつか来た道」 再選断念の菅前首相と酷似【解説委員室から】

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4月28日に投開票された衆院3補選で、自民党は不戦敗を含めて全敗した。次の焦点は静岡県知事選(9日告示、26日投開票)で、自民系の候補が敗北すれば、9月の党総裁選を控え、岸田文雄首相の求心力低下が一層進むのは必至。こうした岸田首相の歩みは、総裁選不出馬に追い込まれた菅義偉前首相に酷似している。岸田首相は「いつか来た道」を終着まで進むことになるのだろうか?(時事通信解説委員長 高橋正光)

島根県は小選挙区制が導入された1996年以降、自民党が議席を独占し続けてきた「保守王国」。竹下登元首相、桜内義雄元衆院議長、青木幹雄元参院議員会長ら、多くの大物議員を輩出したことでも知られる。その島根での惨敗は、自民党安倍派などの裏金事件に対し、有権者の怒りが渦巻き、党の支持基盤が崩れつつあることを裏付けた。

裏金事件との関連では、離党勧告の処分を受けた塩谷立・元文部科学相、安倍派幹部から口止めされたことを暴露して注目を浴び、女性問題で議員辞職した宮沢博行前防衛副大臣は共に、静岡県が選挙区。事件やスキャンダルが自民系の候補に暗い影を落としている。もし敗れれば、党内で「岸田首相では戦えない」との声がさらに広がりそうだ。 内閣支持率が低迷する中、「政治とカネ」が大きな争点となった三つの選挙で、不戦敗を含め全敗した点は、岸田首相と菅氏は共通。静岡知事選で自民系候補が敗れれば、岸田首相は、菅氏がたどった道をもう一歩進むことになる。 衆目が一致する「ポスト岸田」候補が見当たらないことや、麻生派以外の5派が解散を決め、派閥単位で岸田首相の対抗馬を推す可能性がなくなったことを踏まえた判断でもある。岸田首相との関係悪化が指摘される茂木敏充幹事長の後任には、菅氏ら非主流派とのパイプのある森山裕総務会長の名前が挙がる。

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