「証拠示せ」の理事長続投 阪急・宝塚、組織優先の再出発【解説委員室から】

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宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙組団員の女性が急死した問題で、運営元の阪急阪神ホールディングス(HD)と歌劇団は28日、上級生らのパワハラを認めた。パワハラを否定した昨年11月の記者会見で「証拠があるなら示してほしい」と遺族に向けて言い放った村上浩爾理事長(当時は専務理事)は続投するという。これまでの対応を検証すると、遺族への配慮より、組織の事情を優先するHDと劇団の「体質」が浮かび上がる。(時事通信解説委員長 高橋正光)

「深く反省」と謝罪

見解の相違があり、反論する場合でも、慎重に言葉を選ぶのが「健全な組織」の常識。いわんや、相手は、パワハラにより娘を失ったと訴える「被害者」。劇団は、管理責任を問われている側だ。悲しみに暮れる遺族の傷口に塩を塗るような発言に、SNSを中心に批判が巻き起こったのは、至極自然。遺族の側も激しく反発した。劇団が外部弁護士に調査を委託し、昨年11月に公表した報告書は、女性が長時間の業務を強いられ「強い心理的負荷がかかっていた可能性は否定できない」と、劇団側の安全配慮が不十分だったことを認定。一方で、上級生によるいじめやパワハラについては「確認できなかった」とした。今回、HDと劇団は14項目で、パワハラを認めた。昨年の調査の不十分さと、調査結果を受けての判断の甘さを裏付けた。証拠提示を迫られた遺族から、女性が家族に送ったLINEや写真を突き付けられ、認めざるを得なくなったのが実態だろう。遺族側の代理人弁護士によると、一連のパワハラに宙組の上級生7人、劇団幹部2人、演出担当者1人が関与していたという。

 

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