世耕氏追放でリーダー像示す 岸田首相が意趣返し◆安倍派裏金【解説委員室から】

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自民党の世耕弘成前参院幹事長は昨年10月の参院代表質問で、岸田文雄内閣の支持率低迷の原因について「(首相が)国民が期待するリーダーとしての姿を示せていないことに尽きる」と断じた。それから5カ月。安倍派などの裏金事件で、首相は世耕氏を離党勧告処分とした。元同派幹部らへの厳しい処分を求める国民の声を尊重。世耕氏を除名の次に重い厳罰に処すことで、「党のリーダー」としての姿を示し、意趣返しした形だ。(時事通信解説委員長 高橋正光)

また、世耕氏は「決断し、その内容を分かりやすい言葉で伝え、人を動かす」「結果について責任を取る」と自身の考えるリーダー論を説いた上で、「岸田首相の『決断』と『言葉』について、いくばくかの弱さを感じざるを得ない」と強調。「弱さの露呈」として、首相が党との調整なしに打ち出した所得減税にまつわる「一連の動き」を挙げ、減税説明の模範解答まで示し、「言葉の重みと発信の在り方について、どう考えるか」と答弁を求めた。参院政治倫理審査会で答弁する自民党の西田昌司参院議員=2024年3月14日、国会内【 時事通信社

16年から参院安倍派(清風会)の会長を務める世耕氏は2回の協議にいずれも出席していたが、3月14日の参院政治倫理審査会(政倫審)での弁明で「関与していない」「知らない」を連発。参院選の年にノルマが免除される特例についても「報道で知った。私に相談もなく、勝手に決まっていた」と言い切った。この弁明に、世耕氏に続いて政倫審に出席した西田昌司氏は、怒りをあらわに「全く納得できない。知らなかったとしても、調べて報告する義務がある」と、派閥幹部としての世耕氏の姿勢を厳しく批判した。 代表質問で首相に「決断し、分かりやすい言葉で伝える」「結果について責任を取る」などとリーダー論を説いた世耕氏。安倍派での長期的、組織的な違法行為を一切知らなかったとの説明は「分かりやすい」とは到底言えない。世耕氏は勧告を受け入れ離党届を提出。「政治責任を果たす決断をした。明鏡止水の心境だ」と語った。

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