レクサスは“レクサスドライビングシグネチャー”という考え方のもとにレクサス独自の走りの味を追求。それに伴い、『NX』以降、ネクストチャプターとしてレクサスは新たな時代に突入した。そこで、デザインではどのような変化がもたらされているのか。デザイン部長に話を聞いた。まず初めに、レクサスにとってデザインとはどういう位置付けなのか。レクサスインターナショナル...
そして、須賀さんがデザイン部長に就任した2018年以降、デザインのすべてを取りまとめたNXがフルモデルチェンジ。続いて『LX』がデビューし、「機能に根差したデザインになりました。ラインが強調されていたそれまでのレクサスから、よりフォルム、プロポーションを重視していったのです」という。 また、「デザイナーの描くスケッチは、必ずしもエンジニアリングに基づかず、どちらかというと、ひらめきみたいなもので、それがそのクルマがなすべきプロポーションと合ってない時もあるわけです。ですからアイディアを選んでいくときは必ずそういうプロポーションにふさわしい、発展していけそうなアイディアをしっかり拾い上げます」。そして、須賀さんはLXを例に、「実は『ランドクルーザー』の方は非常に機能性を重視しますので、後ろは切り立った箱みたいに仕上げられています。しかし、LXは“鉄の塊をシルクでまとった”デザインイメージですので、後ろが突っ張ってしまうのは相応しくない。そこでリアを少しだけ寝かすようにしたフォルムにしています」と説明する。さて、冒頭に書いたエルフィネスに代表されるようにレクサスとしてのデザインフィロソフィーは重要だ。わかりやすいところではスピンドルがあるが、それ以外にも何があるのだろうか。そう須賀さんに尋ねると、「レクサスのエルフィネスに代表されるデザインフィロソフィーはいまも続いていますが、これはどちらかというとクルマ作りとして、デザインする際に人を中心にしようとか、(デザインへの)
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