米朝ではなく「小文枝」に入門 出番を終えた着物姿の師匠を「人事部長さんや」と母に紹介 話の肖像画 落語家・桂文枝<9>

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《関西大学4年のときプロの落語家となる決意をする》

落研(おちけん)のメンバーに、プロになる気持ちを打ち明けたのは大学4年の秋くらいだったかな。「(浪漫亭(ろまんてい))ちっくさん(※落研での高座名)なら…」って喜んでくれて、送別会を開いてくれたのを覚えています。えっ?...

約束の場所だった、なんば花月まで市岡商業の2年先輩だった桂春蝶(しゅんちょう)さん(※先代、1941~93年)が付き添ってくれました。そして「簡単に辞めたらアカンで。何かあったら僕に連絡しておいでよ」と励ましてくれたのです。春蝶さんが先輩なのは高校時代には知らなかったのですが、ありがたいことでしたなぁ。まぁ、当時、大阪の落語家は20人足らずしかおりませんでしたから、(春蝶さんは)ちょっとでも増やしたいと思われたのかもしれません。 (小文枝)師匠は「大学出はホンマは取りとうないけど…やりたいならしようがない」と入門を認めてくださる様子だったのですが、「ご両親は?」と。「ウチは母だけです」と僕が答えると、「じゃあお母さんと一緒に会おう」ということになって僕は困りました。落語家になることを母にまだ話していなかったからです。なんばの喫茶店に師匠が現れるなり、僕は「人事部長さんや」と紹介したけど師匠は出番を終えたばかりで、着物姿、おかしいでしょ(苦笑)。話をしているうちに母も「真相」に気づいたと思いますが、話を合わせてくれた。母は最後に「よろしくお願いします」と師匠に深々と頭を下げました。

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