「TOKYO INDIE GAME SUMMIT 2024」でのゲーム展示は主に武蔵野公会堂と東急REIホテルというニ会場で行われましたが、『Cyborg Prototype』はREIホテルの側にあります。「TOKYO INDIE GAME SUMMIT 2024」は前述の二会場の他にも吉祥寺のいたるところに様々な出展があり、「街ぐるみ」でやっている感じが非常に楽しいイベントとなっていました。筆者は取材の仕事が来るまでこのイベントのことをまったく知らなかったのですが、来年があるならまた足を運びたいと思いました。
と、いうことでこちらが今回レポートする『Cyborg prototype』です。ポリゴンで描写されたSFっぽいグラフィックが目を引きますね。なんと、世にも珍しい格闘ゲームとローグライク(こういうジャンルをローグライトと呼称する向きもありますが、記事内では「ローグライク」とします)を融合したゲームとのこと。早速プレイしていきましょう。 先ほど「格闘ゲーム」と説明しましたが、『Cyborg prototype』の戦闘はその中でも『鉄拳』シリーズっぽさを感じさせるもの。右手攻撃、左手攻撃、右足攻撃、左足攻撃にそれぞれボタンが割当てられており、決まった順番でボタンを押すとコンビネーション攻撃を出すこともできます。ゲーム自体は敵を倒し、ステージクリアをすることでゲームが進行していきます。ステージをクリアするとツリー式のステージ選択画面があり、次も戦闘ステージなのか、エリート(ちょっと強い敵)と戦うのか、はたまたショップに行くのかといったふうに選べるというタイプになっています。『Slay the Spire』などと似ている進行方式、と言えばジャンルを遊び慣れたプレイヤーの方にはわかっていただけるでしょうか。
プレイヤーはサイボーグなので、各部位は交換可能。ステージのクリア報酬やショップなどで入手することができます。パーツの交換は単にプレイヤー強化というだけではなく「戦闘によってダメージをうけたパーツを新品と交換する」という回復のための行動にもなっていて、「弱っているパーツを優先的に交換して安定性を重視するか、それとも回復を一旦無視して攻撃力の高いパーツを選ぶか」など面白いジレンマを生んでいました。 また、各パーツはそれぞれアクティブスキルを持っており、格闘ゲームの「必殺技」のようなものとして使うことができます。複雑なコマンドは必要なく、スキルボタンを押しながら部位に対応した攻撃ボタンを押すだけで発動可能です。どんなスキルの組み合わせが強いかなどを覚えていくとクリアに一歩近づくはず。かなり斬新なジャンルの作品で慣れなかったため筆者はかなり早い段階で敗北、ゲームオーバーとなってしまいました。かなり難しく感じましたが、マイルームの強化など、恒久的な強化要素/コレクション要素もあるみたいなので格闘ゲームが苦手なプレイヤーでも、長期的に頑張ればきっとクリアできるようになるはずです。
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