「マルチソリューション」と「3つのフェーズ」で電動化に取り組む講演を行なったのは、「 MX-30 」の開発主査を務めた マツダ 電動車生技部 部長 上藤和佳子氏。父親も マツダ の社員だったという上藤氏は、父親の転勤を受けて高校、大学と米国で過ごしたあとに自身も マツダ に就職したという人物。就職後に受けた工場実習では ロータリーエンジン の組み立てを手がけ、「この世に、私が1人で組み立てた ロータリーエンジン が1基だけあります」と明かして会場を盛り上げた。
また、車両自体にも変化が大きく、各国における電動化戦略や規制の強化動向などを踏まえ、マツダでは2030年のグローバルにおけるBEV(バッテリ電気自動車)比率を「25~40%」として想定。原料採掘まで含めたLCA(ライフサイクルアセスメント)の視点で大気中に放出されるCO2の総量を下げることが地球温暖化の抑制に向けた真の貢献になると考え、2030年までのBEV移行期間には内燃機関、電動化技術、代替燃料などをさまざまな組み合わせとソリューションで活用し、地域ごとの電源事情に応じて提供していく「マルチソリューション」のアプローチが有効と判断して活動している。規制動向の変化や消費者のニーズ、社会インフラの開発状況といったこの先の見通しは不透明な状況だが、変化に対して柔軟に対応できるよう、2022~2030年までの期間を3つのフェーズに分け、フェーズごとの戦略を用意して電動化を進めていく。
2030年のゴールに向かうフェーズ3ではBEV専用車の本格導入を進めることに加え、外部環境の変化の大きさ、自社における財務基盤強化の進捗を踏まえ、本格的電動化に軸足を移していく。マツダでは、2030年まで自分たちを“意思を持ったフォロワー”と位置付け、新しい技術を学び、蓄積して技術開発を行ないながら、電動化にシフトしていく戦略を着実に進めていくとした。そんなマルチソリューションによる電動化戦略から誕生することになったMX-30...
2点目は、スーパー耐久シリーズの参戦マシンで実証実験を続けているCN(カーボンニュートラル)燃料や水素が社会的に普及していけば、再生可能エネルギーによって発電された電気と組み合わせることにより、さまざまな地域で多彩な使用ニーズに応える「持続可能なクルマ」になる可能性が大きく広がっていくと説明。こうした将来性、拡張性を見据えてロータリーエンジンを活用することで、将来的なマルチ燃料に向けた道筋を作ることが、マツダのスピリットを未来に引き継いでいく自分たちの新たな挑戦になっていると語った。車両についての解説では、まずベースとなるMX-30についての紹介からスタート。車名に入っている「MX」は、「ロードスター」の欧州仕様車名である「MX-5」をはじめ、時代ごとの常識に捕らわれることなく新しい価値の創造や提供に挑戦するモデルに与えられる名前だと説明した。
開発時にはBEVやPHEVの使用実態について調査したところ、9割以上のユーザーは1日の移動距離が100km未満だと判明。一方、長距離走行するシーンは「家族や友人などと出かける1泊2日の旅行」などで、この面も9割以上のケースで600km未満の走行距離になることも分かった。
Mazda PHEV 人とくるまのテクノロジー展 MX30 イベント 2024 自動車 マツダ MX-30
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