4月11日から行われたマスターズ・トーナメントと翌週18日から開催されたRBCヘリテージをいずれも世界ランキング1位（以下全て4月29日現在）のスコッティ・シェフラー（米国）が制した。3月7日から行われたアーノルド・パーマー招待選手権まで遡ると、彼は5戦4勝と他を圧倒している。優勝を逃した唯一の大会も2位タイと、その強さは全盛期のタイガー・ウッズ（米国）をほうふつとさせる。しかし、マスターズ・トーナメントで8位に入ったザンダー・シャウフェレと22位タイのパトリック・カントレー（ともに米国）は、シャウフェレが世界ランキング4位、カントレーが8位と、いずれもトップランカーでありながら、チューリッヒ・クラシックに参戦した。チューリッヒ・クラシックでペアを組んだカントレー㊦とシャウフェレ=AP
「今回の大会は、9月のためのウオーミングアップなんだ」とシャウフェレ。「僕とパット（カントレー）は普段は互いにライバルとして戦っているけれど、ライダーカップとプレジデンツカップには一緒に出よう、という話をしている。それがそのシーズンのゴールでもあるんだ。ここでコンビとしていい戦いをすれば、出場権を得た時に、ペアを決めるキャプテンも迷うことはないと思う」 2021〜22年シーズンから24年4月21日まで、シャウフェレは54大会に出場し、29試合でトップ10に入っている。その確率は53.7%だ。一方のカントレーは同期間に50大会に出場すると、24試合でトップ10入り。その確率は48%である。RBCヘリテージでプレーするシャウフェレ。実力者による激しい競争が米男子ツアーのレベルを高めている=AP
ラームは移籍後、6試合に出場して優勝はゼロ。マスターズ・トーナメントでは45位タイに沈んだ。ジョンソンもLIVゴルフの過去4戦ではいずれもトップ20に入れなかった。ブライソン・デシャンボー、ブルックス・ケプカ（ともに米国）、キャメロン・スミス（オーストラリア）らも今年は未勝利だ。米男子ツアーを沸かせたこれだけの面々が、決してレベルの高くないLIVゴルフで勝てないとは――。
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