授賞式会場から、伊福部昭氏が作曲したゴジラのテーマ曲が流れてきたのを聞いた時、ついにやったとの感動ものだった。視覚効果賞はこれまでアジアからの作品はなく、有り余る資金力による米国企業、例えばルーカスフィルムなどの独壇場だった。それを、低予算ながら日本の山崎貴監督の「ゴジラマイナスワン」が打ち破った。
今回のアカデミー賞では、作品賞、監督賞や主演男優賞など最多7部門に輝いた「オッペンハイマー」も注目された。この作品は第二次世界大戦下、原爆開発計画で中心的な役割を果たした米物理学者、ロバート・オッペンハイマー博士(1904~67年)の伝記映画だ。日本では3月29日から公開予定だ。さらに戦中を描いた宮﨑駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞に選ばれたことを加えると、反戦を訴えるステレオタイプの映画評論が一本書ける。 映画を見てどのような感想を持つかは自由であるが、視覚効果賞にノミネートされた全5作品を全て筆者は見たものの、圧倒的に「ゴジラマイナスワン」の視覚効果が面白かった。もともとゴジラファンの筆者は日本上映後に続けて3日間見て、その後も何回か見た。戦闘機「震電」、巡洋艦「高雄」、駆逐艦「雪風」「響」と、ゴジラとの戦闘シーンは圧巻だ。映画、マンガ、アニメなどのソフトビジネスでは、まず商業的に成功することが大前提だ。いくら哲学的なことを訓垂れても、誰も見なければまったく意味がなくなる。鳥山さんは筆者と同い年であり、やはり同い年の作家、百田尚樹氏によれば、われら同学年では個人収入として最も稼いだ人物であるという。
「ゴジラマイナスワン」と「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞を受賞したことを考えると、日本のソフトビジネスがいかに世界に広がったかが納得できる。かつて「モノづくりからソフトへの移行」と言われていたが、そのとおりになっている。
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