「紀元二千六百年」は、1940(昭和15)年の「皇紀二六〇〇年」を祝して、NHK(日本放送協会)が制作した国民歌である。皇紀とは、初代天皇とされる神武天皇が即位した年を始点とする暦で、皇紀元年は西暦に換算すると紀元前660年に当たる。根拠とされる『日本書紀』の記述には疑いが残るものの、明治から終戦に至るまで、皇紀元年一月一日を新暦に直した「二月十一日」が「紀元節」として祝日に指定されてきた(現在の名称は「建国記念の日」)。
1940(皇紀2600)年には、音楽会、展覧会、体育大会など様々な記念行事が各所で開催され、国民を挙げて節目の年を祝った。その前年、一連の行事の一環としてNHKによる奉祝歌が企画され、詞・曲とも公募して、詞は、応募総数約1万8千通のなかから、東京の神保町の教科書出版所の店主、増田好生の作が、譜は、応募総数約3千9百通のなかから、東京の音楽教師だった森義八郎(「儀八郎」という表記もあり)の作が、それぞれ第一席に選ばれた。この歌には、当時の日本が内外に広めんとした「八紘一宇」の思想がこめられている。「八紘一宇」とは、第一次近衛文麿内閣が1937(昭和12)年より始めた「国民精神総動員運動」を補強するため用いられた政策標語で、日蓮宗系の宗教団体・国柱会の指導者、田中智學の造語である(初出は田中智學『日本国体の研究』天業民報社・1922年)。「八紘」とは世界を、「一宇」とは「ひとつの屋根」を指している。
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