【NQNニューヨーク=川上純平】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前10時現在は前日比199ドル15セント高の3万5953ドル04セントで推移している。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染による入院や重症化のリスクが低いとの調査結果を好感した買いが入った。資本財や素材など景気敏感株の上げが目立つ。
英インペリアルカレッジ・ロンドンの22日の発表によれば、オミクロン型の感染者は1晩以上の入院が必要となるリスクがデルタ型に比べ40～45%低かった。今週は英エディンバラ大学や南アフリカでも、オミクロン型は他の変異型に比べ入院する可能性が大幅に低いとの調査結果が明らかになっている。厳しい行動制限が課され、経済活動が停滞することへの警戒感が後退した。景気敏感株が買われ、化学のダウ、建機のキャタピラーの上げが目立つ。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスも高い。長期金利が上昇し、JPモルガン・チェースなど金融株も買われている。半面、顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが安い。
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