2024年3月、東京都港区の会場で、特別支援教育に注力するNPO法人翔和学園の卒業・修了イベントが開催された。ホールには生徒の絵や工作も展示され、作者本人による解説を聞くこともできる。観客席は詰めかけた保護者などでほぼ満席となっており、活気あふれる中、生徒たちの多彩なステージ発表が行われた。
印象的だったのは、発表の多くが「途中経過」であったことだ。おいしいコーヒーの淹れ方はこれからも研究を深める課題であり、コラッツ予想は未解明で、城もロケットも完成していなかった。通常の学校で成績をつけようとすれば、これらはそもそも評価の対象にすらならないかもしれない。だがこの日この会場にいたすべての人は、この途中経過から、生徒たちの確実な成長を感じ取ることができただろう。 その反省と教訓から、翔和学園は今、改めて「共感」や「経験の共有」を教育の中核に据える。これらは従来も教育目標として掲げていたものの、ギフテッド・アカデミッククラスの立ち上げ時に除外してしまったものだ。現在はこのクラス自体を解体し、ほかの部門との統合を図っている。
彼は何に対しても消極的で「めんどくさい」「それって意味あるの」という発言も多かった。だがこれも彼の経験が言わせたことだったかもしれない。中村氏は「理解を得られずつらい思いをしてきた子どもは、自分のやりたいことすらやり切れないようになってしまう恐れがある」と言う。結局、担当職員が「力を貸してほしい」とお願いする形で、Aくんは学園の文化祭でプログラミングを担当することになった。これをきっかけに、Aくんはものづくりに関心を持って取り組むようになった。もちろん一筋縄ではいかなかったが、文字数の都合で割愛する。ともかくAくんはYouTubeの動画を見たり英語の文献を読んだりして、「イオンエンジン」など、難度の高い実験器具も積極的に作るようになった。「私はつい、『もっと器具の精度を高めようよ』など、彼の苦手なところを頑張らせようとしていました。本来のうちの教育はそういうものではなかったはずなのに、それを忘れかけていたのです」
ICT教育 Education特集 プログラミング インクルーシブ教育 発達障害
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