今年3月に設立された独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター(略称:NCAR)(センター長:片岡真実)は、11月26日(日)に設立を記念するシンポジウム「ナショナル・アートミュージアムのいま」を国立新美術館(東京都港区六本木)にて開催します。2部構成の本シンポジウムは片岡真実がモデレーターを務め、第1部「国として求められる美術館政策」では、複数のミュージアムを有するシンガポール、英国、フランスの事例を、美術館政策という視点も含めて検証します。第2部「ナショナル・アートミュージアムのこれから」では米国、英国、そして日本の国立美術館の事例から、その成立の経緯、国内美術館のなかでの位置づけなどを学び、さらにコロナ禍を経た新たな試みや未来に向けた持続可能なナショナル・アートミュージアムの在り方について考えます。
「ナショナル・アートミュージアム(国立美術館)」とは、各国の政府によって設立・運営される美術館施設で、その運営モデルや国の美術館政策における位置づけはきわめて多様です。今日、国や地域における文化的多様性や包摂性、美術館活動の持続可能性への関心が高まるなか、国立美術館の運営戦略にはどのような変革が求められているのか、それらは各美術館のプログラムにどのように反映され得るのかが注目されています。
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