俳優中井貴一(62)が6日、都内で、PARCO劇場開場50周年記念シリーズ、舞台「月とシネマ2023」(6日〜28日、東京・PARCO劇場、12月3日〜10日、大阪・森ノ宮ピロティホール)初日前会見に登壇し、幻の作品の待望の上演に心境を明かした。
同作はとある町にある、古くもすてきな映画館を舞台に繰り広げられる、ハートフルコメディー。21年に、同劇場オープニングシリーズとして上映予定だったがコロナ禍で全公演中止。今秋に新たなキャストを迎え、バージョンアップして上演する。 中井は「2年前、僕たちの作品の前が中止になって、ここで稽古をやりながら、芝居って1番大切なのはお客さんなんだってその時にすごく分かりました。お客さんがいない中でいくら芝居しても成熟しきれない。今日初めて成熟させてくれるお客さんの前で、上演できますので、全員でけがのないように頑張って行きたい」と意気込んだ。 2年ぶりの稽古には「やりきった感があってもう良いなととも思ったんです。ただ、このセットを誰にも見せずに廃棄するのは…という思いと、2年前に藤原君がデビュー前だったので丈のためにももう一度やるかという話になったんですけど、こんな人気者になるとは思わなかった」と笑わせた。
続けて「丈はアイドルだけど、いずれ俳優になるベースをここで作れたら良いなと思っています。彼が自分でも結構言ってますけど、藤原君の成長ぶり、そういうところも楽しんでいただければ」と共演する藤原への思いも語った。
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