終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。米連邦準備理事会(FRB、写真)が金利を据え置いたが、追加利上げを否定しなかった。2022年6月撮影(2023年 ロイター/Sarah Silbiger)
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。米連邦準備理事会(FRB)がこの日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置いたが、経済には予想外に耐性があることを認め、追加利上げを否定しなかった。FRBは10月31日─11日1日に開いたFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置いた。声明は「経済活動は第3・四半期に力強い(strong)ペースで拡大した」とし、9月会合時点に示した「堅調な(solid)ペース」から判断を引き上げた。 一方、フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、FRBが利上げを終え、来年6月までに利下げを開始するとの見方が強まっている。12月と1月の利上げに対する予想は、それぞれ19%と30%に低下した。10月31日遅くには28%と39%からだった。
トレーダーXのマーケットアナリスト、マイケル・ブラウン氏は「9月のドットチャートで示された追加利上げの可能性は残っているが、労働市場の回復力とインフレ見通しの上振れリスクを考えると、FRBが利上げ一時停止を続ければ続けるほどその可能性は小さくなる」と述べた。
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