欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は17日、ECBが2回の利下げを行ったとしても、金融政策は制約的な領域にとどまるとの認識を示した。2021年12月撮影(2024年 ロイター/Wolfgang Rattay) - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は17日、ECBが2回の利下げを行ったとしても、金融政策は制約的な領域にとどまるとの認識を示した。同時に、ECBは利下げを急ぐ必要はないとも述べた。
センテノ氏は国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合が開かれているワシントンでロイターの単独インタビューに応じ「ECBが25ベーシスポイント(bp)、もしくは50bpの利下げを実施しても、金融政策は制約的な状態にとどまる」と述べた。ECBは政策金利を3%まで引き下げる可能性があると示唆したものの、急ぐ必要はないと強調した。 市場でECBは米連邦準備理事会(FRB)より先に利下げに踏み切るのを躊躇するのではないかとの観測が出ていることについては、米国とは異なりユーロ圏では生産と投資が停滞しているとし、ECBはユーロ圏の経済指標に基づいて金融政策を決定する必要があると言及。「米国より先に利下げに踏み切る必要がある場合、それはそれで構わない」と語った。
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