「数学のまちづくり」を掲げる本巣市は、分野横断的な理数教育で子どもの論理的思考力や創造性を育む「STEAM(スティーム)教育」に取り組んでいる。算数・数学に科学や芸術の要素を加えた教育で、2019年から続けており、学習成果も少しずつ出てきた。市によると、県内の自治体で継続的に取り組むのは初で、人間の仕事をAI(人工知能)が代替することが予測される中、課題解決能力や創造力を養うことを目指す。
「算数や数学は工夫することで解決できる。普段の生活でも工夫することが大切」。昨年11月、本巣市数学のまちづくり学術アドバイザーで、東京理科大栄誉教授の秋山仁さん(76)は、同市根尾神所の義務教育学校「根尾学園」を訪れて算数ワークショップを開き、1~4年生の児童にこう語りかけた。 市教育委員会は、単に答えを覚える教育ではなく、自分の頭で多面的に物事を考え、問題解決できる人材を育成しようと、STEAM教育に着手した。年6回実施している講座「STEAM楽校」では、岐阜大や岐阜高専の教員らを招いて、参加者がさまざまな実験に取り組み、結果や理由を考えながら進めている。 数学界で活躍する著名人も市の教育を支える。テレビ出演も多い秋山さんは年に数回、市を訪れ、講演会やワークショップを開いている。根尾学園では、現代医学にも応用されている楕円(だえん)の性質を応用して、風船に光を集めて割る実験に取り組んだ。大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーの中島さち子さん(43)も同様に学術アドバイザーを務め、音楽の中に隠れた算数や数学の概念を伝えている。
約4年間の取り組みで徐々に成果も出ており、文部科学省の全国学力テストの質問で「友達との話し合いを通して自分の考えを深めている」「話し合いを生かして自分が努力すべきことを決めている」の項目で、肯定的な回答が全国トップ級となっている。川治秀輝教育長(63)は「大人から『考える力』をプレゼントするのがコンセプト。自立して社会に貢献できる人材を育てたい」と語った。米国発祥の教育理念で、科学(SCIENCE)、技術(TECHNOLOGY)、工学(ENGINEERING)、芸術(ART)、数学(MATHEMATICS)の頭文字を並べた造語。近い将来、人間の仕事をAI(人工知能)が取って代わることが予測される中、AIが苦手とする課題の解決や、自由な発想で問題を解決する能力を身に付ける。2009年、当時のオバマ米大統領が就任時に国家戦略としたことで世界的に広まった。
ゲームの話ではないんですね、、、
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
ソース: gifushimbun - 🏆 92. / 51 続きを読む »
ソース: gifushimbun - 🏆 92. / 51 続きを読む »
ソース: gifushimbun - 🏆 92. / 51 続きを読む »
ソース: gifushimbun - 🏆 92. / 51 続きを読む »
ソース: gifushimbun - 🏆 92. / 51 続きを読む »
ソース: gifushimbun - 🏆 92. / 51 続きを読む »