書籍・雑誌は、アジアでは堅調に成長しましたが、米国では過去数年間の急激な需要増の反動による書店の発注抑制・返品増が継続したことなどにより、海外事業全体で減収となりました。国内では、新規IP数が増加したものの、市場全体の縮小影響等により減収となりました。新刊では、児童書の『パンどろぼうとほっかほっカー』、『メメンとモリ』や、コミックの『山田くんとLv999の恋をする(7)』、『光が死んだ夏(3)』などの販売が売上高に貢献しました。また、当社の出版IPの使用を他社に許諾することで得られるライセンス収入が堅調に伸長しました。◆アニメ・実写映像セグメント
アニメでは、『ダンジョン飯』や『【推しの子】』、『異修羅』などの人気タイトルの国内・海外配信向けやゲーム・グッズ向けのライセンス収入が好調に推移し、力強く成長しました。実写映像では、『わたしの幸せな結婚』や『首』、『マッチング』などの自社原作の実写映像化作品が貢献し増収となり、セグメント全体で増収となりました。 ㈱フロム・ソフトウェアの新作『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の国内外の販売や過去作品のリピート販売が好調に推移したことに加え、㈱スパイク・チュンソフトの新作『超探偵事件簿 レインコード』や『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』が売上高に貢献しました。一方で、前期の『ELDEN RING』の業績貢献が大きかった影響により、減収減益となりました。動画コミュニティサービスでは、「ニコニコ」の月額有料会員(プレミアム会員)が3月末には117万人となり、前年3月末から減少となったことに加え、投資効果に鑑み一部広告関連サービスを縮小させたことにより減収となりました。各種イベントの企画・運営では、2023年8月開催の『Animelo...
の合計では増収増益(売上高:5.6%増、営業利益:32.3%増)を見込んでいます。さらなるIP創出力強化とメディアミックス推進によりこれまでの増収トレンドが継続するとともに、利益面では出版・IP創出セグメントの回復に加え、Webサービス、教育・EdTech、その他の各セグメントでも改善し、「ゲーム以外の事業」合計で成長フェーズに回帰する見通しです。では、増収減益(売上高:0.6%増、営業利益:67.3%減)を見込んでいます。㈱フロム・ソフトウェアのストック・オプション費用計上もあり減益計画ではありますが、新作のヒットと過去作の売り伸ばしにより、計画値を超える業績達成を目指します。
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