ノルウェーでは、特にこの2犬種のQOL(生活の質)低下が深刻だという。解決に向け、NSPAはブリーダーや単犬種クラブ、NKCとの話し合いを続けた。だが、「"健康に優れた動物を繁殖させなければならない"という法律の解釈に関する見解の相違」は解消しないとの結論に至り、判断を司法に委ねた。その結果が、1月の判決だった。NSPAは現状を「遺伝上の危機(genetic...
NSPAはほかにも改善に向けた努力を続けている。「ブリーディングはサイエンスであるべき」として、遺伝情報に関するデータベースの構築や、科学的な繁殖ガイドラインの作成を政府に提案。また、法律を明確にするため、附則の作成を求めるなど多角的に活動している。日本でも犬の健全な繁殖への意識が高まっているかに見える。ペットショップなどでは、 “遺伝子検査済み” の表示を見ることが増えた。遺伝性疾患のうち、一部の「単一遺伝子疾患」は、DNA検査で発症リスクが確認できる。トイプードルなどに多い「PRA(進行性網膜萎縮)」や、ウェルッシュ・コーギー・ペンブローク(コーギー)などの「DM(変性性脊髄症)」は耳にしたことがある愛犬家もいるだろう。
ペット保険のアニコムは、遺伝病対策に取り組んでいる。同社が行った2017年の調査では、コーギーの43%にDMに関連する遺伝子変異が認められた。遺伝子検査と適切なブリーディングの提案を行ったところ、これが2020年には16%に減少したという。 しかし、依然として課題は多い。シ一ドニー大学(オーストラリア)が整備しているデータベース「OMIA」によると、犬に関しては現在400近い単一遺伝子疾患/遺伝子変異が報告されている。一方、検査が行われるのは、例えばトイプードルはPRA、コーギーはDMなど、ごくわずかな範囲に留まる。 あらゆる犬種に、現在可能な遺伝子検査をすべて行う必要はない。また、そこまでの対策は現実的ではないだろう。だが、現在ペットショップ等が行うものは犬種と検査の種類がかなり限定されている。補償に関する免責やマーケティング的な色合いも濃いと見られ、犬の健康のために、本当に充分で効果的かどうかには議論の余地がある。
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