三浦農園さんとの取り組みのきっかけは、2021年に開催された泉州地域の農林漁業者と食品事業者との交流会に参加したことがきっかけでした。三浦農園さんの取り組みに共感し、同じ大阪の企業としてなにわの伝統野菜である泉州黄たまねぎのおいしさを伝えることができないかとパンの試作をスタートしました。パンとしての商品化は今年で3回目となり、今年は昨年までのリュスティックとは一味違う、クロワッサンにアレンジしました。今回は泉州黄たまねぎをメインとしたツナサラダを作り、クックハウスの少し甘めのクロワッサン生地と合わせることでタマネギとパン生地とのバランスがとてもよい商品ができたと思います。
泉州黄たまねぎは、明治時代に日本で最初に育成されたタマネギ(黄たまねぎ)で、日本で出回っている多くのタマネギの親だと言われています。そのため、100年以上前から大阪で独自で栽培されてきた品種・品目である“なにわの伝統野菜”に認定されています。 大阪府南部泉州地域は、タマネギ専用の電車が走っていたほどタマネギ栽培が盛んな地域でしたが、現在、泉州黄たまねぎを作る農家は数軒程度しかありません。泉州黄たまねぎは、日持ちがしないうえに害虫の影響を受けやすく、さらに、形が不揃いで選別がしにくく規格外も多いなどの理由で栽培する農家が減ってしまいました。■ワンハンドスイーツで新緑ピクニックのススメ ダイヤの製造拠点、大阪市生野区の工場には、パン職人40名をはじめ、従業員総勢180名(アルバイト含む)が勤務しています。毎月1日に新商品を3~5種類程度発売していますが、商品開発は、職人たちからアイディアを募り、社内コンペを行って決めています。選定のポイントは、「おいしそうな見た目」、満足してもらえる「ボリューム感」、食べてみて「一口目に美味しいかどうか」、具材のバランスなど「ひとつ全部食べてみて美味しいか」などです。
5月は、新緑のなか、パンでピクニックを楽しんでもらいたいと、お皿もフォークも必要がないスイーツパンを多く揃えました。カフェで食後にデザートを楽しむように、公園でレジャーシートを広げてお弁当を食べたあと、コーヒーや紅茶と一緒に手軽に楽しんでもらういたい商品です。新商品は5日1日〜大阪・奈良の24店舗のクックハウスで販売を開始します。今月、堂々2位にランクインしたのは4月に半年ぶりに再販された「とろ~りクリームパン(紅茶)」です。 1日の平均売り上げ個数は、850個と前年同月比の約2倍となっています。お客様からのリクエストの声が多く、満を持しての再販は、予想以上の反響となりました。 来月は、2品リクエスト商品が並ぶため、ランキングの動向に注目です。
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