<タイで、ラオスで、失踪する反体制派──手を携えて自由を奪う各国政府の弾圧の魔の手からは、亡命しても逃れられない>
愛する者が殺害されたなら、家族は少なくとも嘆くことができる。だが姿を消したままの場合、何も分からないことに家族は最も苦しむ。アルゼンチンでもグアテマラでも、ロス・デサパレシドスの家族の話からは、分からないという痛みが数十年前の失踪時と同じ生々しさで続いていることが感じられた。
基本的人権や思想の自由は人類がようやくたどり着いた文化だから絶対に後戻りできない。思想の自由といってもこれらを否定する思想は許されないだろう。
みんな日本に逃げて来れるようにして欲しい。
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