錦織は昨年１月に股関節の手術を受け、復帰に向かっていた同１０月には右足首を痛めた。長期離脱中の現在は国内などでリハビリに励んでいる。トークショーで「（体の現状は）良くはなっている。（手術した）股関節も治って、最近はラリーができたり、動けるようにはなってきている」と説明。復帰時期は未定だが「早くコート上に戻って試合をしたい気持ちが、今は一番強い」と子供達の前で目標を語った。後半の２部はトークセッション。小学校２年生の“フェイント”に感心していた。トークショーから質問コーナーに移り、司会者が「錦織選手に質問したい人」と発すると一斉に手が挙がった。錦織もうれしそうに「バックハンドの打ち方のコツ」など小学生の質問に、丁寧に助言を与えていく。
質問コーナーが中盤に差しかかる中、迎えた最前列で挙手した小学２年生のゆかりさんの番。真剣なまなざしで起立し、錦織も耳を傾けると「（質問は）…いや、ないです」と即答。錦織はゆかりちゃんの見事な“フェイント”に数秒、反応できず目を見開くのみ。そして「（試合での駆け引きに）生きてくるでしょう」と感心していた。 イベントの最後に子供たちへのメッセージを求められ、錦織はすかさず「いや、ないです」とニヤリ。しかし子供たちは惑わされることなく「えーあるでしょう」などと総ツッコミ。しっかりと球が返ってきて、錦織も笑うしかなかった。
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