以下のような2つの金融商品があるとしよう。どちらも期待値は100だが、商品Aは最大損失が90、最大利益が110だ。それに対して商品Bは、最大損失が20、最大利益が180になっている。この金融商品に投資したときの損益のばらつき(リスク)は商品Bの方がずっと大きい。ここで重要なのは、リスクは「損をする可能性」であると同時に、「儲かる可能性」でもあることだ。損益のばらつきが大きいと、大損することもあるが、大儲けも期待できる(商品B)。それに対して損益のばらつきが小さければ、大損する心配はないが大きな利益も期待できない(商品A)。
この2つの商品に投資できるとして、AとBのどちらが有利なのだろうか。これには明快な答えがあり、商品Aを選ぶべきだ。なぜなら、リスパが高いから。―「リスパ」はリスクパフォーマンスの短縮形で、「リターン/リスク比」のことだった。直観では儲かったときの金額に目を奪われてしまうが、ゲームを繰り返せばどちらの場合も平均へと回帰していくのだから、結果が同じなら無駄なリスクをとる意味はない。ハイリスクな選択をすると、いつか地雷を踏むことになる。ここで「リスクの小さな金融商品Aとは債券や銀行預金のことで、リスクの大きな金融商品Bは株式のことではないか」と思ったひともいるだろう。だとすればリスパによって、株式より債券に投資した方が有利なのだろうか。そうともいえないのは、債券と株式では期待リターンがちがうからだ。株式は期待リターンが高い分だけ、リスクが大きくても、債券よりも大きな利益を得られる領域が広がっている。
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