より汎用的・一般的な「成功法則」は存在しないのだろうか。ここでは「合理的意思決定理論」を参照しつつこの疑問を考えてみたい。直観的に割のいい賭けだとわかるだろうが、どのくらい得かは計算してみる必要がある。これはすごく簡単で、勝ったときの金額(250円)と負けたときの金額(0円)の合計に1/2(表が出るか、裏が出るかの確率)を掛ければいい。(250円+0円)×1/2=125円で、これを賭けの「期待値」という。
カジノなどのギャンブルは胴元の利益が差し引かれるので、プレイヤーの期待値はマイナスになる。宝くじやtoto(サッカーくじ)は賭け金の半分、競馬・競輪などの公営ギャンブルでは賭け金の4分の1程度が問答無用で徴収されるため、100円を投じたときの期待値はそれぞれ50円(マイナス50%)と75円(マイナス25%)だ。そのため日本の宝くじは「世界でもっとも割の悪いギャンブル」などといわれる。では、あなたの手元になけなしの100万円があり、同じ賭けをもちかけられたらどうすべきか? 統計学の「平均への回帰」を知っていると、この問題も簡単に解ける。 平均への回帰では、賭けの損益が正規分布(ベルカーブ)であれば、勝ったり負けたりすることはあるとしても、試行回数を増やすことで結果は期待値に収斂する。すなわち、100万円を分割して1万円ずつ100回賭ければ、(ほぼ)確実に125万円になって戻ってくるのだ。
では、この有利な賭けにチャレンジできるのは1回だけで、賭け金は自由に決められるとしたらどうだろう。この場合、100万円全額を賭ければ2分の1の確率で250万円に増えるが、やはり2分の1の確率ですべてを失ってしまう。100円なら運がなかったと笑ってすませられるが、100万円だとそういうわけにはいかない。すなわち、「選択」の問題になるのだ。
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