以前ご紹介した『タッカー』(88)は、監督フランシス・フォード・コッポラ、製作ジョージ・ルーカスによる、実在した自動車メーカー、タッカー社の創立者プレストン・トマス・タッカーの半生を描く伝記映画だった。『アメグラ』という愛称でも呼ばれる本作の舞台は1962年、ルーカスが青春時代を過ごしたカリフォルニア州の小さな町、モデスト。高校を卒業し、将来の道を決めかねているティーンエイジャーたちの故郷での一夜を描いた作品で、全編を通して当時のヒット曲が40曲以上も流れている。
お馴染みの『ロック・アラウンド・ザ・ロック』や『煙が目にしみる』、『ジョニー・B・グッド』等の曲は全部、大人気の地元のDJウルフマン・ジャックがラジオで流すという設定。その曲に気分を乗せるのは、出会いを求め、別れを惜しんで夜の町を愛車で流す若者たちだ。彼が免許を取ったのは、アメリカで免許を取れる年齢15歳になってすぐ。息子の車への熱狂ぶりを心配した父親が先手を打って買ってあげたのが、ルーカス曰く「ミシンのモーターで走っているくらい」の二気筒エンジンのアウトビアンキ・ビアンキ―ナ。ところが18歳のときルーカスはこの車で大事故を経験したが、九死に一生を得た。そのおかげでレーサーの道を諦めて映画監督となり、本作ののちに『スター・ウォーズ』(1977)を発表、大成功を収めることになったのだ。映画撮影に協力的なお国柄だからなのか、およそ300台のヴィンテージカーが一般の人々の協力で集められた。以前ご紹介した『タッカー』(88)と同じ手法だ 1973 Universal Studios. All Rights Reserved.
そんなルーカスの当時の記憶や思い出が詰め込まれたのが『アメグラ』である。当然、車は62年に存在していたものに限られるわけで、それらを集めるために製作チームは新聞広告を使って現地の人たちの協力を仰ぐという手段を取った。それに加え、1956年型デソート・ファイヤフライト、1955年型シェビー・ノマド、1937年製フォードV8クーペ、1941年型フォード・ウィリス等、ヴィンテージカーがズラリ!数多くのヴィンテージカーのなかでもファンの注目を集めたのが、地元のアニキ的存在、ジョン・ミルナー(ポール・ル・マット)の愛車、黄色のフォード・デュース・クーペだろう。このデュース・クーペとチキンレースをする車が、黒いシボレー・ベルエア。これを運転しているカウボーイハットの威勢のいい青年は、本作をきっかけにして『スター・ウォーズ』(77)に出演、大スターになるハリソン・フォードというのも大きなポイントだ。スティーブを演じているのは当時、TVドラマに出演して人気の高かったロン・ハワード。その後、『アポロ13』(1995)、アカデミー監督賞に輝いた『ビューティフル・マインド』(2001)、以前ご紹介したレース
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