空気が、一変した。3月3日ロッテ戦(京セラドーム大阪)の9回1死満塁。打者藤岡に2球を投じ、カウントは2-0。若月健矢捕手(25)がタイムを取り、マウンドへ。背番号2が「65」の背中をポンとたたくと、漆原の表情が引き締まった。藤岡に対しては3球連続ストレートで見逃し三振。2死満塁で迎えた藤原は3球で空振り三振。拍手に包まれたスタジアムを、淡々と歩いて一塁側ベンチへ。色白の24歳右腕は新潟生まれ、新潟育ち。顔色を変えず、自身のオープン戦今季初登板を終えた。
丹念に育てられた「逸材」に春が来る。18年育成ドラフト1位でオリックスに入団。プロ1年目は2軍で39試合に登板。クローザーとして起用され、最多セーブのタイトルを獲得するなど、経験を積んだ。昨年2月の宮崎キャンプ中に支配下選手登録を勝ち取り、中嶋監督が代行として指揮を執った3試合目、8月23日の西武戦(京セラドーム大阪)で1軍初登板。3点リードの9回裏だった。ベンチには守護神だったディクソンもいた。「育成&勝利」を掲げる、球団フロントからの信頼も厚く、鮮烈デビューを飾った。育成ドラフト入団の選手が支配下選手登録を経て、プロ初登板で初セーブは、NPB史上初の快挙。球史に名前を刻んだ瞬間だった。 昨季は22試合に登板して0勝0敗5ホールド、2セーブ。防御率は3・42と自信もつけた。今季もオープン戦3試合で無失点投球を続けており、開幕1軍入りをアピール。「自分のできることを精一杯する。あとは助けてもらう時もあったり、助けられる時があったり。後ろ(救援)の投手って、そんなところかと思います」。夢中な時間は、すぐに過ぎる。【オリックス担当 真柴健】
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