は28日、専門業者向けの建築資材を販売するSRSディストリビューションを、負債の引き受けも含め182億5000万ドル（約2兆7600億円）で買収すると発表した。住宅のリフォーム需要が低迷するなか、主力の個人客と比べ収益性の高い専門業者向け事業を強化し、収益力を高める。
SRSディストリビューションは、屋根の張り替え業者や造園業者などを対象に建築資材を販売している。買収完了後は同社が米国内で運営する760カ所の支店や倉庫などが2000店舗以上を展開するホーム・デポのネットワークに加わる。 ホーム・デポは2022年以降、新型コロナウイルス禍の巣ごもり消費の追い風がなくなり、業績は低迷している。2月に発表した23年11月〜24年1月期決算は減収減益で、25年1月期通期の既存店売上高は前期比で1%減になると予想している。住宅ローン金利の高止まりや粘り強いインフレで個人向けの住宅関連商品の販売が低迷している。 ホーム・デポは専門業者向け事業の拡充を進めている。20年に資材卸のHDサプライ・ホールディングス、23年にリフォーム業者向けに電化製品などの販売を手掛けるインターナショナル・デザイン・グループをそれぞれ買収した。ホーム・デポは28日に開いた説明会で、今回が「過去最大となる買収案件だ」と説明した。
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