今回開発された中央接続ポイントは、A地点からB地点に直接量子情報を伝達するわけではないとBhaskarさんは説明しています。しかし、いずれは直接伝達できるように、まずは光に貯蔵された量子情報をほかの光子とやりとりできる中継地点の開発が不可欠でした。今回の研究はその中継地点でのやりとりを原理証明できた点が大きな成果でした。まだラボ内に設置された希釈冷凍機という限られた空間で実験しただけで、現段階ではまだまだ実用化にはほど遠いようです。実用するには光ファイバーケーブルに適した波長にチューニングする必要もあるのだとか。
それでも、同分野の研究者たちからは賞賛の声が上がっています。カルガリー大学内の量子科学技術研究所長、Barry Sanders氏は、同研究が量子メモリを実証し、ふたつの光子のもつれ合いを測定できたことに言及して「興味深い原理証明だ」とのコメントを米Gizmodoに寄せています。ただし、実用化に向けてのスケールアップはまだ遠いとのこと。 ノースウェスタン大学内のCenter for Photonic Communication and Computingに所属するPrem Kumar氏も、実用化にはまだ遠いと前置きしたうえで、量子リピーターの開発に向けて重大な一歩だと語っています。量子暗号衛星「墨子」これらの研究すべてがパズルのピースのように合わさった時、未来の量子インターネットが完成する──。とはいえ、その未来はまだまだ遠いとKumar氏が米Gizmodoに語っているとおり、前述のトランスデューサーの開発含め、今後クリアすべき課題は山積しているようです。
この画像はどこをどういう風に見ればいいんですか?幾何学模様の絵にしか見えない…笑
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