中村メイコ さん(中央)と娘の神津はづきさん(左)、神津カンナさん(右)(母娘3人での座談会は笑顔で。『婦人公論』2020年2月10日号より/撮影:宮崎貢司)2歳半で芸能界入りし、86年の長きにわたり女優として活躍を続けた 中村メイコ さんが、2023年12月31日に逝去しました。享年89。亡くなる直前までテレビ収録を行っていたというメイコさんの最期の様子を娘2人が生前の母との思い出とともに語った、発売中の『婦人公論』4月号から記事を先出し配信します。(構成:篠藤ゆり 撮影:大河内 禎)カンナ 収録の時は、元気だったのよね。カンナ ただものじゃない。(笑)
はづき 12月31日の午前中、私は両親のマンションにおせち料理を届けに行って。母は洗面所にいたので、「置いておいたからね」と声をかけたら、「はいは〜い、ありがとう」といつも通り。それが最後の会話だった。はづき 父は母に呼ばれるとわかるよう、ブザーを持っていて。それがブッと鳴ったので寝室に行ったら、「なんだかちょっと息が変なの」。抱き起こすと、母は父の小指に掴まった。父が「吸って〜、吐いて〜」と言いながら3回背中をさすったら、指がすっと離れて、父に寄りかかって眠ったようになって——。 ベッドに戻したけど、なんだかいつもと様子が違うので、私に電話をかけてきたの。それで駆けつけて、「ママ〜、酔っぱらってるの?起きて〜」と話しかけたけど、ふと気づいたら息をしてない。それで慌てて救急車を呼んで……。さん)は仕事でいなかったけれど、息子も娘も病院に来てくれた。スペインで暮らしている弟の善之介以外、みんな集まったね。はづき 年末、雲が龍に見えることが何回かあったの。来年は辰年だし、と思っていたら、大晦日に母が軽やかに天に昇っていったでしょう。あぁ、龍が母を迎えに来ていたのかなと思った。カンナ 一昨年末に母からもらった手紙に、「さすがに頭も身体も弱ってきました。私のトレードマークの《明るさ》を懸命に演じていますが……なるべく、お父さんやあなたたち姉妹にこれ以上、迷惑をかけないように、明るくポッツリといなくなりたい!!」と書いてあった。
母の手紙はいつもセンチメンタルで、《ちょっとアンニュイなメイコさん》を演じている。だから「いつものおセンチね」と思ったけど、今になって読み返すと泣けてくる。「お母さん、本当にそう思っていたんだな」って。カンナ やっぱり女優さんよね。カンナ 最愛の夫にもたれかかって、まさに眠るように。まったく苦しまなかったんでしょうね。本当にきれいな顔だった。はづき 家族で見送る時、「しらふでは三途の川を渡れないので、唇をウィスキーで湿らせてあげていいですか」と納棺師の方にお願いして……。 カンナ 私たちが「お棺がお酒臭くなっちゃう」なんて言い合っている横で、父はず〜っと「きれいだよ、きれいだよ」と母に話しかけていた。「前髪をもう少しきれいに直してあげよう。ブラシはどこだ」と探して、髪を梳かしてあげたりして……。
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