僕は 田中角栄 にインタビューしたことがある。ロッキード事件で逮捕されてから初めてマスコミに登場したときで、彼は、闇将軍と恐れられていた。その彼の話を聞いていて、すさまじいコンプレックスの塊だと、僕は思った。
ある日、保守政界の大御所、吉田茂が、「おかしな男がいる」と、若くして国会議員になったばかりの田中角栄に目をつけた。「あいつは六法全書をいつも抱えている。あれは単なるミエじゃないか」と。それで吉田茂が田中角栄に難問を次々と突きつけた。その質問に田中角栄はポンポンと答えた。それをキッカケに吉田茂に可愛がられて彼は最年少で大臣になったり、異例の出世をしていくんだけど、その原点は子供の頃にあったという。 それを簡単に割り切ったり、5分で克服できたら、そんなのは何のエネルギーも可能性も沸いてこない。自分のことを振り返ってみても、子供のときに野球の選手になろうと思ったり、画家になろうとしたり、作家も目指したけど、みんなダメになるわけ。作家を断念して、まともな就職をしようと思っても、まわりは採用されていくのに、自分は就職試験に落ちる。俺はどうしてこんなにダメなんだろうと、どうして世の中に認められないんだろうと、自信を失う。大挫折だよね。就職試験で僕は、すべて面接で落ちた。なぜかというと、まず声が悪い上に、発音がはっきりしていないから、何を言ってるのかわからない。しかも、言葉に毒があるんだと思う。人相も悪い。明るい顔じゃないから、少なくともテレビに出る人間ではないと思う。
偶然ではあるけど、野球を断念して作家になろうと思ったのは、今から思うと、つじつまが合う。俺は読みができる、うまい、だから作家になろうと思ったわけじゃないけど、読みという点では野球と作家には共通点がある。
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