後続の日本人集団を全く寄せ付けず、田中はさっそうとゴールラインを駆け抜けた。日本記録を持つ本命種目での5連覇で、5000メートルに続くパリ行きを決め、「会心の走りではないが、最低限今やるべきことはできた。一歩踏み出す地固めができた」。序盤からペースメーカーの後ろにピタリとついてレースを進めると、終盤も失速をとどめ、自己記録3分59秒19にあと2秒25に迫った。競り合うライバル不在でも「もまれながら、楽しみながら走れた」と海外レースのような感覚で走り切った。
ケニアでの武者修行が実を結んでいる。21年東京五輪で8位入賞し、日本のエースとして臨んだ22年7月の世界選手権(オレゴン)は800、1500、5000メートルの3種目で決勝進出を逃した。自分を変える方法を模索する中、元々興味のあったケニアでのトレーニングを決意。1500メートルの世界記録を持つキピエゴンら世界トップを輩出する陸上大国に乗り込んだ。 22年10月から今大会前まで計4回。当初はトップ選手に「挑戦する」気持ちだったが「今ではホームのように感じる」と空気感にも慣れてきた。今回はU20世界選手権を目指すジュニア選手と練習し、ケニア選手権も観戦。「直近までケニア人選手と練習し、バチバチの試合も見たので、抵抗がなかった」と、この日はケニア人ペースメーカーに対しても、序盤から果敢に追走していった。
今大会は800、1500、5000メートルの3種目にエントリー。順当に勝ち上がれば4日間で5レース走ることになるが「ハードな中で攻めるのは世界大会のスケジュールを体感できる」と世界を見据えた狙いもある。「きついのが楽しい」。たくましさを増した日本のエースは五輪本番に向け、楽しみながら過酷日程を走りきる。昨年ブダペスト世界陸上の銅メダルは3分56秒00、8位入賞は3分59秒65。田中の持つ日本記録は3分59秒19のため、昨年世陸のタイムを目安に比べると入賞には手が届く。また田中は東京五輪の予選、準決勝で2度、日本記録を塗り替えた経験があるため、大舞台での爆発力にも期待できる。1500メートルは同種目日本勢初となる8位入賞。5000メートルは予選敗退。1500メートル予選は自身の日本記録を更新する4分2秒33をマークして突破。準決勝は3分59秒19とさらにタイムを縮め、日本女子初の3分台に突入した。五輪での同種目決勝進出は男女通じて日本勢初。決勝では自身2度目の3分台である3分59秒95をマークして8位入賞の快挙を成し遂げた。
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