物価目標「十分な確度で見通せず」、YCC継続が基本=日銀総裁

  • 📰 Newsweek_JAPAN
  • ⏱ Reading Time:
  • 33 sec. here
  • 2 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 16%
  • Publisher: 51%

日本 見出し ニュース

日本 最新ニュース,日本 見出し

Takahiko Wada[名古屋市 6日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は6日、名古屋市での金融経済懇談会であいさつし、現時点では2%物価目標の持続的・安定的な実現を「十分な確度をもって...

11月6日、日銀の植田和男総裁(写真)は、名古屋市での金融経済懇談会であいさつし、現時点では2%物価目標の持続的・安定的な実現を「十分な確度をもって見通せる状況にはなお至っていない」との認識を示した。写真は都内で4月撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)[名古屋市 6日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は6日、名古屋市での金融経済懇談会であいさつし、現時点では2%物価目標の持続的・安定的な実現を「十分な確度をもって見通せる状況にはなお至っていない」との認識を示した。イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の枠組みの下で粘り強く金融緩和を継続することで経済活動を支え、賃金が上昇しやすい環境を整えていくことが政策運営の基本だと述べた。

植田総裁は再度、物価上昇の要因を輸入物価上昇に起因する「第1の力」と、景気の改善が続く中で賃金と物価双方の伸びが高まっていく「第2の力」に分けて議論を展開した。その上で「物価目標に向けた見通し実現の確度が少しずつ高まってきていると思われるが、先行き『第2の力』がどの程度強まっていくのか不確実性は高い」と述べた。日銀は10月の金融政策決定会合で、YCCの運用を再び見直した。植田総裁は、YCCの枠組みの下で粘り強く金融緩和を継続していくためには「長期金利を強力に低位で抑えることで経済を刺激する効果と、これに伴う副作用のバランスを取ることが求められる」と話し、こうした考えが見直しの背景にあると説明した。

日銀は10年国債を対象に1%で実施する連続指し値オペを取りやめ、10年金利の1%を上値の「目途」と位置付けた。植田総裁は、今後も大規模な国債買い入れを継続し、金利上昇局面で長期金利の水準や変化のスピードなどに応じて機動的にオペで対応するため「長期金利に上昇圧力がかかる場合であっても、1%を大幅に上回って推移するとはみていない」と明言した。 その上で、長期金利はいくぶん上昇する可能性があるものの、金融政策が経済・物価に与える効果を捉える上では「予想物価上昇率を勘案した実質金利が重要だ」と指摘。これまで実質金利はマイナス圏推移を続けてきており、先行きも「実質金利はマイナス圏で推移するとみられ、十分に緩和的な金融環境は維持される」との見通しを示した。

 

コメントありがとうございます。コメントは審査後に公開されます。
このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

 /  🏆 131. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

物価目標「十分な確度で見通せず」、YCC継続が基本=日銀総裁日銀の植田和男総裁は6日、名古屋市での金融経済懇談会であいさつし、現時点では2%物価目標の持続的・安定的な実現を「十分な確度をもって見通せる状況にはなお至っていない」との認識を示した。イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の枠組みの下で粘り強く金融緩和を継続することで経済活動を支え、賃金が上昇しやすい環境を整えていくことが政策運営の基本だと述べた。
ソース: ReutersJapan - 🏆 90. / 51 続きを読む »

2%物価目標、見通し実現の確度が高まってきている-日銀総裁日本銀行の植田和男総裁は6日、「2%の物価安定の目標に向けた見通し実現の確度が少しずつ高まってきている」との見解を示した。名古屋市で開かれた金融経済懇談会で講演と質疑を行った。
ソース: BloombergJapan - 🏆 4. / 68 続きを読む »

物価目標「十分な確度で見通せず」、YCC継続が基本=日銀総裁日銀の植田和男総裁は6日、名古屋市での金融経済懇談会であいさつし、現時点では2%物価目標の持続的・安定的な実現を「十分な確度をもって見通せる状況にはなお至っていない」との認識を示した。イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の枠組みの下で粘り強く金融緩和を継続することで経済活動を支え、賃金が上昇しやすい環境を整えていくことが政策運営の基本だと述べた。
ソース: ReutersJapan - 🏆 90. / 51 続きを読む »

マネタリーベース、10月平残は9.0%増 2021年11月以来の伸び率Takahiko Wada[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日に発表した10月のマネタリーベースの平均残高は、前年比9.0%増の670兆6127億円だった。伸び率は2021年11月以来の大...
ソース: Newsweek_JAPAN - 🏆 131. / 51 続きを読む »

賃上げ分の価格転嫁、「有意な変化観察されず」=日銀展望リポートTakahiko Wada[東京 1日 ロイター] - 日銀は10月の「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で、日銀が目指す賃金上昇と物価上昇の好循環を巡り、物価高の賃金への波及は出てきてい...
ソース: Newsweek_JAPAN - 🏆 131. / 51 続きを読む »

全国コアCPI、9月は+2.8% エネルギー下げ拡大で2%台に鈍化Takahiko Wada[東京 20日 ロイター] - 総務省が20日に発表し...
ソース: Newsweek_JAPAN - 🏆 131. / 51 続きを読む »