プロボクシングWBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)が18日、東京都墨田区のひがしんアリーナで開かれたイベント「すみだボクシング祭り2024」に参加。今月6日の東京ドーム興行での世界王座奪取から初の公の場で、元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー(同)とトークショーを行った。
K―1から転向してプロ9戦目での王座奪取という快挙だったが、試合当日の夜は八重樫トレーナーが後片付けなどで忙しく、同トレーナーと別れて帰宅。仲間内での祝勝会もなく、「ウーバーイーツでしんみりと。なか卯のうどんと親子丼を食べてました」と“一人祝勝会”だったことを明かした。一方の八重樫トレーナーはジムのトレーナーと居酒屋で飲んでいたそうで、武居から「今度は2人で祝勝会を開催してください」とおねだりされ、「初防衛戦で」と約束した。 従来はスーパーバンタム級で戦っていたが、今回はバンタム級で世界戦に臨んだ。質問コーナーで、大阪から来たというファンから減量の厳しさを問われると「スーパーバンタム級やK―1では減量の知識もなかった。バンタム級ではちゃんと脂肪を落として減量したので、スーパーバンタム級よりも計量当日は元気でした」という。それでも将来的にはスーパーバンタム級への転向も計画しており、今後の目標も「もう1階級ぐらいはベルトが欲しい」と2階級制覇を狙う意思を示して拍手を浴びた。
既に13日から軽く練習を再開。次戦は指名試合となる見込みで、今回と同じく4団体統一世界スーパーバンタム球王者・井上尚弥(大橋)の興行になりそうだ。バンタム級は主要4団体の世界王座を日本勢が独占しており、今後については「ボクシングを始めたときから(WBCの)緑のベルトが欲しいと思っていた」とコメント。現WBC同級王者・中谷潤人(M・T)との対戦を希望しているわけでなく、K―1当時から「ボクシングの世界チャンピオンは緑のベルト」というイメージがあると説明した。八重樫トレーナーから「俺、(WBCのベルトを)持ってるよ」とイジられると、「自分は(八重樫トレーナーが持っていない)WBOを持ってます」と笑いながら言い返し、笑いを誘った。
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