[東京 7日 ロイター] -
日経平均は400円高で寄り付いた後、一時627円高の3万8863円14銭に上値を伸ばした。市場では「米雇用統計の数字がハト派寄りだったことで、グロース株がリードする地合いになった」(CLSA証券の釜井毅生エグゼキューション・サービス統括本部長)との声が聞かれた。 先週末に発表された4月の米雇用統計は非農業部門雇用者数の伸びが予想以上に鈍化し、長期金利が低下して米株高が促された。東京市場でも、指数寄与度の高い半導体関連株やハイテク株、グロース株の上昇が目立ち、日経平均を押し上げた。 一方、決算発表のピークを今週に迎えることもあり、一巡後は様子見ムードも出て、高値圏でのもみ合いに移行した。「米経済データや地政学リスクの不安定さはくすぶる。3万8000円は大きなサポートになりそうな一方、マクロ面でのリスク要因をクリアしていかないと上値は買いにくい」(CLSAの釜井氏)という。
TOPIXは0.65%高の2746.22ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.65%高の1413.41ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆6830億2500万円だった。東証33業種では、値上がりは証券や機械、その他製品など23業種で、値下がりは医薬品や倉庫・運輸関連、ゴム製品など10業種だった。
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