度目の五輪切符。33歳での代表権獲得は、リオ五輪に32歳で臨んだ松田丈志を上回る競泳の日本勢で歴代最年長。12年ロンドン五輪でメダル3個を獲得したベテランは「フレッシュな気持ち」と気合を入れてパリに臨む。2位の青木玲緒樹(れおな、29)=ミズノ=も代表に決まった。
33歳の鈴木が、日本競泳界の歴史を塗り替えた。2大会ぶりの五輪切符を懸けた、本命の100メートル平泳ぎ決勝。昨年の世界水泳福岡大会で14年ぶりに更新した自己記録を0秒29縮め、1位でタッチした。パリ行きを決め、鬼神のような表情で拳を水面に叩きつけて喜び爆発。「本当に、マシマシの力を全部出し切った。150%」。日本競泳界の歴代最年長となるオリンピアンは、若々しかった。 前半は日本記録保持者の青木とほぼ並んでトップでターン。レース前、青木と「後半、頑張ろうね」とグータッチした50メートルで粘り勝った。「私もやっと5秒台に踏み込むことができた。すごくうれしい」。五輪への一発勝負で、一気に1分6秒の壁を突破した。
12年ロンドン五輪、平泳ぎ2種目とリレーでメダル3個を獲得。競泳女子初の快挙を成し遂げ、次のリオ大会にも出た。だが、21年東京五輪は出場権を逃した。その五輪前後から不調に悩まされ、一時は引退も考えた。それでもトレーナーや練習拠点の母校・山梨学院大の神田忠彦監督らは「大丈夫だ。お前の力なら、まだやれる。五輪にも絶対に行けるはずだ」と鼓舞してくれた。10代の学生に交じって、多い時は1回1万メートルの水中メニューをこなす猛練習。「年齢という概念を覆す」との信念は33歳となった今、結果で示し続けている。 今夏のパリ大会では、ロンドン五輪以来となるメダルを、もちろん狙う。鈴木は「おそらく、今以上に『しんどい』『私、何やってんだろう』って思わされる、えげつないトレーニングを積むと思う。ようやくスタートラインに立てた。ここから、世界と戦える準備をしていけたら」と言ってのけた。この日、女子400メートル個人メドレーで初代表を決めた成田実生(みお)は17歳。経験豊富な鈴木が競泳ニッポンを引っ張る。これほど頼もしい選手はいない。(大谷 翔太)(すずき・さとみ)1991年1月29日、福岡県生まれ。33歳。4歳から水泳を始め、九産大九州高、山梨学院大を経て2013年にミキハウス入社。12年ロンドン五輪女子200メートル平泳ぎで銀、100メートル平泳ぎと400メートルメドレーリレーで銅のメダル3個を獲得。16年リオ五輪も出場。愛称は「ボンバー聡美」。169センチ、62キロ。
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