南太平洋・トンガ沖の海底火山で15日に発生した大規模噴火は、噴火の衝撃波で空気が振動する「空振」が生じ、8000キロ以上離れた日本列島でも津波警報が出て潮位上昇を引き起こすなど、世界的な規模で影響を与えた。専門家は、日本の火山でも同規模の噴火が起きてもおかしくないと警鐘を鳴らす。南米ペルーでは津波が2メートルを超え、車がさらわれて女性2人が死亡した。米海洋大気局(NOAA)によると、米カリフォルニア州やアラスカ州で1メートル以上の津波を観測。南米チリでも1・7メートルを観測した。
気象庁は当初、「若干の海面変動が予想されるが、被害の心配はない」とする津波情報を発表。太平洋側で潮位変化の観測が相次いだが、予想より2時間半早かったことなどから「津波の特徴と合わない」と判断した。その後も潮位の上昇が続くと津波警報、注意報に変更した。火山噴火が潮位上昇を起こすのはまれで、気象庁の担当者でさえ「経験のない事例」と驚きを隠さない。 日本では噴火の約7時間後、気圧が約2ヘクトパスカル上昇した。山岡耕春名古屋大教授(地震学・火山学)は「空振が起き、噴火口から広がって海水変動を起こした可能性がかなり高い」とする。地中海や黒海では、気圧変動による津波も起きているといい「衝撃波が海を2センチほど押し下げて移動したことで波が起きた」と推測する。
今回の噴火の規模について、「噴煙は日本の関東全体を覆うほどの大規模で、非常に珍しい」と解説するのは、夕刊フジで「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」(毎週木曜)を連載する武蔵野学院大の島村英紀特任教授。 島村氏は「トンガも日本の本州南部の火山島も太平洋プレートに関係しており、昨夏に海底噴火があった福徳岡ノ場や、伊豆諸島南部の明神礁などで同規模の噴火を起こす可能性も十分にある。その場合、列島の太平洋岸に3~5メートルの津波が押し寄せるリスクがある」との見方を示した。
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