数も不明な小集団が次の英首相を決める不思議

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数も不明な小集団が次の英首相を決める不思議 リズ・トラス外相とリシ・スナク前財務相で決選投票が行われるイギリス保守党の党首選はトラス優勢だが、全国民を代表しているとは言い難いわずかな人々が次期英首相を決定することになる(コリン・ジョイス)

7月25日、BBCのテレビ討論会に臨んだトラス外相(写真左)とスナク前財務相(同右)。党首選でトラスが優勢なのは「保守党員になんとなく支持されているのがトラスのほうだから」 Jacob King/Pool via REUTERSイギリスの次期首相を決めるであろう保守党の党首選について、僕が何か特別ほかと違った視点を持っているなどと言うつもりはないし、リズ・トラス外相の勝利を予想する世間の見解に異論もない。風はその方向に吹いている。

僕が思うに、この選択をすることになる特定の集団──すなわち保守党員──にどちらかといえば支持されているのがトラスだから、というのが、トラス優勢の理由だろう。奇妙なことに、僕たちは実際のところイギリスの保守党員が何人いるのか把握していない。時折「およそ16万人」と言われているくらいだ。 こんなにも全国民を代表しているとは言い難い少数の人々がイギリスの次期首相を「選出する」というのは、明らかにおかしなことだが、イギリスのシステムはそういうふうに発展してきた。党のリーダーとして総選挙を経るより先に首相になった人々が何人もいる(直近の首相6人のうち4人がこのパターンだった)。だが全国の一般的な保守党員の多くは、ボリス・ジョンソン首相がひどい仕打ちを受けたと考えており、スナクはジョンソン追い落としに加担したと思っている。そうした「裏切り」の気配が、多くの保守党員の考えを左右しているかもしれない。とはいえ保守党に投票する人々はもっとずっと大きな集団だ(直近2回の総選挙では約1300万人が保守党候補に票を入れた)。こうした人々は保守党への「関与」度がはるかに低い。多くは「浮動票」の投票者であり、彼らの多くがジョンソンのごまかしと謝罪の遅さに怒りを覚えている。保守党議員がジョンソンに敵対しだした理由の1つもそこにある。彼らは有権者にそっぽを向かれるのを恐れたのだ。

理論的には保守党員は、どちらの候補が次回総選挙でより勝てる可能性がある候補だろうかという点に、少なくとも片方の目くらいは向けておくべきだろう。だがスナクかトラスのどちらか一方が次の総選挙で健闘できるかどうかを検証するのは、ほぼ不可能だろう。首相としての手腕を見せられるのはどちらか一方に限られるだろうし、どちらが首相になっても失敗する可能性もあればうまくやる可能性もある。

 

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リシ・スナクが非・ネイティブである事に触れた記事を見かけない。 禁句なのか英国人の意識では既に解決済みの整理された問題なのかは判らない。 日本なら確実に注目される争点になる。

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