広島・野間峻祥外野手(31)が2日のヤクルト戦で本拠地開幕戦勝利を決めた。同点の8回2死二塁から前進守備の右中間を破る決勝三塁打。3回に本塁への好返球で失点を防いだ中堅守備も光った。先発した床田寛樹投手(29)は9奪三振で7回無失点。8回に同点を許した島内颯太郎投手(27)が幸運な形で今季初勝利、9回を締めた栗林良吏投手(27)が今季初セーブを挙げ、2連勝で勝率5割に戻した
野間が快音を発した打球は本拠地の大歓声に包まれて右中間を深々と破っていった。同点に追いつかれた直後の8回2死二塁で決勝三塁打。清水にカウント1―2と追い込まれながら、内角低め直球をドンピシャのタイミングではじき返した。先頭・田村が今季初安打を右前へ運び、菊池の初球犠打で築いた好機。「(打者が)僕なのでシングル(ヒット)しか考えていないな…と」。初回と4回に凡退した内角球を捉え、かつ1点勝負で外野前進のシフトを打ち破る千金打だった。 春季キャンプ地の宮崎・日南で藤井ヘッドコーチから掛けられた言葉を胸に刻む。「もっと調子に乗ってもいいんじゃないか?もっとできるんじゃないの?」。それは昨季1年間チーム運営に携わった参謀が、野間の動きや人間関係を把握した上で抱いた要望、期待だ。今季から就く中堅守備は、その一環でもある。モットーは、よりアグレッシブに。それをプレーで体現したのは3回だ。1死一、二塁で西川の中前打にチャージし、ノーバウンドの好返球で二塁走者・北村拓の本塁突入を阻止。「あれは(捕手)坂倉のおかげ」と笑った。「さすが野間さん。よくあの場面で打ってくれた。今年も勝負強いよね。それに(中堅守備でも)チャージが凄く良かったし、いいボールを投げた」
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