点。“ボンズの庭”でサイクル安打にリーチをかける猛打を見せた。また、元通訳の水原一平被告の事件と活躍の関連性を中村晃大記者が「見た」。本音だったと思う。打者専念の今季。開幕直後こそ本塁打は出なかったが、ここまで圧巻の数字が並んでいる。大谷に、「グラウンド外の対応もある中で…」と間接的に“水原問題”に関する質問が飛んだ時だった。「最初の方はいろいろあったので、ちょっと睡眠が足りてないなという日が続いてましたけど、最近は時間にも余裕が出てるので。いい睡眠を取って、一日一日大事にプレーできてると思います」とほほ笑んだ。
今年の開幕戦まで公私で相棒だった水原被告の裏切り。精神的なショックはもちろん、シーズン中にもかかわらず、事情聴取を受けたことは一度や二度ではないだろう。それでも、大谷が協力的な態度を見せたことで捜査はスムーズに進んだという。いつから満足に寝られるようになったのか聞かれると「いろいろと物事が進展して、新しいことが分かって、自分のやるべきことを出して、いったん解決した段階でもう僕の方からやることはなくなったので。その段階でかなと思います」。二度寝も含めて睡眠時間は約10時間。体調管理の最重要項目に「睡眠」を挙げる大谷にとって、寝られないことは死活問題だったというわけだ。 「これで一区切りがつき、野球に集中したい」と声明を発表したのは水原被告が初出廷した4月12日(同13日)。その日に松井秀喜氏に並ぶメジャー通算175号。これで出廷日は“2戦連発”。結果で雑音をかき消すあたりが、実に大谷翔平らしい。(中村 晃大)
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