前日3日(同4日)の同戦では、1点を追う延長10回1死二塁で同点の中前適時打。エンゼルス時代の同僚・イグレシアスの4球続いたチェンジアップをはじき返した。一塁を回ったところで「カモーン!」と両手を上げて叫んだ。昨年3月のWBC準決勝メキシコ戦でも、9回先頭で二塁打を放ち「カモーン!」。村上(ヤクルト)の逆転サヨナラ打につなげたが、伝説の名シーンを再現するかのように味方を鼓舞し、11回のパヘスのサヨナラ打を呼び込んだ。
1日(同2日)の敵地・Dバックス戦では休養のため今季初の欠場。うっぷんを晴らすかのように、足でも魅せた。3回に四球を選ぶと、自身11試合ぶりとなる二盗に成功。左のお尻付近のユニホームが破れるほどの激走だった。同じく四球の8回は一塁けん制球に飛び出したが、結果的に二盗を決めた。昨年8月以来の1試合2盗塁。成功率100%で7盗塁とキャンプから注力してきた走塁練習が実になっている。 アクーニャとの昨季MVP直接対決でも注目を集めているが、第1ラウンドはアクーニャも8回に一時同点の2号ソロを放ち、両者ともに存在感を発揮した。ナ・リーグ西地区首位のドジャースと同東地区首位のブレーブス。“プレーオフ前哨戦”と言っても過言ではない3連戦は、第2戦も目が離せない。
大谷はここまで33試合で打率3割3分6厘、7本塁打、20打点、7盗塁。日本出身の選手で、ド軍在籍時の最多本塁打は日本人の母を持ち、沖縄県で生まれたロバーツ監督と大谷の7本だが、新記録樹立はなるだろうか。本人も「そこ(監督超え)を目標に頑張ってるので」と話しているだけに、1打席でも早い達成の瞬間が待たれる。
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