ちなみに「表」は、幕府のさまざまな儀式をおこなったり、将軍が諸大名と対面する空間であった。「奥」は、将軍の執務室であるとともに、将軍が日ごろ生活する居住空間である。「大奥」はさらに「奥」の先に位置する。家康の頃には大奥は制度として定まっておらず、男の家臣も将軍の妻子が住む空間にある程度出入りが認められていたようだ。しかしやがて奥(中奥)と大奥のあいだは銅瓦塀で分断され、出入口は御鈴廊下と称する渡り廊下のみとなる。
ただ、広敷役人たちが奥女中(大奥で働く女性の役人)と自由に接触できるかといえば、そんなことはない。女たちがいる長局とは七ッ口で、御殿向とは御錠口で厳重に仕切られ、男の役人はここより先には入れないことになっていた。御殿向という空間は、将軍と御台所(正室)の生活の場であった。ここでは、奥女中たちが将軍や御台所の世話などにあたった。そして長局、この場所は奥女中が住むプライベート空間だった。 そんな職制で上﨟御年寄に次ぐのが御年寄だが、実際はこの役職が幕府における老中にあたる。格式的には十万石の大名に匹敵し、大奥を取り仕切るトップであった。よく時代劇などで総取締役という奥女中が登場するが、あれはフィクションである。次いで御客応答、御中﨟、御錠口、表使など多くの役職があるが、御三之間から以下は将軍に会うことができない(御目見以下)。御中居、火之番、御半下といった御目見以下は、御家人のみならず、町人や百姓の娘から採用されることも少なくなかった。
四代将軍以降、たびたび出された女中法度によって、大奥内での出来事は他言してはならない決まりになっており、大奥入りするさい、女中になる者は血判付きの誓紙を差し出した。近年は地方の農村文書などによって多少は大奥の出来事がわかってきたものの、まだまだ謎が多い。
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