そうすると、バネとロープには一切の力がかからない状態になるので、歩く動きをまったく邪魔することがありません。この一連のサイクルを繰り返すことで、この装置は人間が歩く動きを助け、効率のよい歩行を実現するという仕組みになっています。
研究チームは、この外骨格装置によって人間の代謝エネルギー消費量がどの程度削減されるかを検証。その結果、本体の重量が十分に軽量である場合に良い結果が得られることが判明しました。また、スプリングの強さも効率性に大きな影響を与えることが分かったとのこと。スプリングを最弱の状態から徐々に上げていくと、一定のレベルまでは代謝率が減少して効率が上がったのですが、さらにスプリングを強くすると今度は逆に代謝が増加してしまったそうです。これは、強くなりすぎたスプリングを伸ばすために余分なエネルギーが消費されたことを意味しており、効率的な歩行のためにはスプリングの強さを最適化することが重要であることを意味するものとなっています。
実験の結果、この装置によって歩行に必要なエネルギーは平均で7.3%軽減されたことがわかっており、これは電源を用いた一般的な補助器具に匹敵する装置だとのこと。よく考えれば、外部のエネルギーを使わずに効率を上げるということは、永久機関にも通ずる究極の装置というふうにもとれるわけですが、これは人間の歩き方にまだまだ非効率的な部分が残されていたということを証明しているのかもしれません。
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