MBOとは「マネジメント・バイアウト」の略で、企業の経営陣が自社株を買い取って既存株主から経営権を取得する手法を指す。必要となる資金はプライベートエクイティ(PE=未公開株)ファンドや金融機関と協力して調達するケースが多い。
ローランドは上場廃止から6年後の20年、当時の東証1部に再上場を果たした。本業である楽器事業の売上高は22年12月期には958億円になり、上場廃止前から倍増。PBRも上場廃止時は1倍を下回っていたが、現在は3倍近くとマーケットからの評価は高い。この数年、ローランドのようにMBOによって戦略的な上場廃止を選択する企業が増えている。レコフによると、21年のMBOを用いて上場廃止した件数は過去2番目に多い19件。22年は12件、23年も1〜6月は6件と高水準で推移している。 もっとも、企業が市場で過小評価される中でMBOを実施しようとしても、アクティビスト(物言う株主)の思惑によって頓挫するケースも出ている。例えば、21年にMBOを試みた不動産開発の片倉工業は、大株主だった香港のアクティビスト、オアシス・マネジメントが保有株を第三者に売却したために不成立となった。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
TOBが14年ぶり多さ オムロンなど、成長意識した買収増上場企業へのTOB(株式公開買い付け)が高水準だ。2023年1〜9月は49件と同期間で14年ぶりの多さだった。東京証券取引所の市場再編やPBR(株価純資産倍率)改善要請を背景に成長を強く意識した投資家目線の買収が目立つ。今後は「同意なきTOB」も増えそうだ。経営者の緊張感が高まれば企業価値の一段の向上にもつながる。M&A(合併・買収)助言のレコフによると、国内企業に対するTOBは前年同
ソース: nikkei_market - 🏆 28. / 63 続きを読む »
バトンズ、M&A売買代金を受け渡し 売り手の不安解消M&A(合併・買収)をオンラインで仲介するバトンズ(東京・中央)は、M&Aが成立した際の売買代金を同社経由で受け渡しできるサービスを始めた。バトンズが買い手より一時的に売買代金を預かり、売り手と買い手から株式や事業の譲渡が完了したことの報告を受けてから、売り手に売買代金を支払う。「契約通りに売買代金が支払われるのか」という売り手の不安を解消し、中小M&A取引の活性化につな
ソース: nikkei_business - 🏆 29. / 63 続きを読む »
システム情報がMBOで非公開化へ、1株930円で買い付けシステム情報は27日、MBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表した。上場廃止を前提としており、ベインキャピタルが行う株式公開買い付けに対し賛同意見を表明し、株主には応募を推奨することを決めた。買い付け価格は930円(27日終値は763円)。
ソース: ReutersJapan - 🏆 90. / 51 続きを読む »
「人的資本」開示、投資にヒント PBRや株価と相関も人材を企業価値の源泉と捉える「人的資本」が注目されている。グローバル化や働き方改革などで人材の多様性が高まり、有効活用できるかどうかが企業の長期的な成長を左右するようになったからだ。2023年3月期からは関連情報の開示が始まった。PBR(株価純資産倍率)などの財務指標とも連動しやすいとされ、投資のヒントになりそうだ。株式投資では企業の業績や財務状況を分析するのが一般的だが、こうした情報だけでは
ソース: nikkei - 🏆 135. / 51 続きを読む »
アングル:アクティブETF始動、低PBRファンドも 普及へ商品開発カギ指数と連動しない上場投資信託(ETF)の「アクティブETF」が9月7日に東京市場に上場する。運用会社がテーマなどに応じて選定した個別株を組み合わせて運用し、投資リターンの拡大を目指す。海外ではすでに定着しているが、日本で普及するには魅力的な商品の開発やコストの削減努力などが欠かせない。足元では、PBR(株価純資産倍率)1倍割れに着目した商品の上場も予定されている。
ソース: ReutersJapan - 🏆 90. / 51 続きを読む »
ソース: BloombergJapan - 🏆 4. / 68 続きを読む »