埼玉中高入試最新動向 公立高入試理科 近年は「化学反応式」の出題続く

基礎的な知識を問う問題に加え、知識・技能を活用して思考、判断、表現をする問題や日常生活や社会との関わりについての問題も出されます。例年、論述形式の問題が出題され、その配点は約２０点と少なくありません。また、近年は化学反応式の出題が続いていることも特徴の１つです。

大問１は小問集合形式の出題です。中学３年間の学習内容が幅広く問われ、特に大問２から大問５で扱われない単元を中心に出題されます。極端に難度の高い内容はありませんが、選択問題だけではなく計算問題や記述式の短答問題といった正解しにくい形式での出題もありますから、どの単元に対しても基礎知識はしっかりと固めておくことが重要です。 大問２から大問５はそれぞれ、地学・生物・化学・物理分野の大問になっています。大問１つにつき３ページにわたって掲載されています。各分野の１つの単元について深く問われる長文問題で、図や表などの資料が多いことが特徴です。比較対照や参照する資料が多いと試験中に混乱しやすくなりますから、過去問題を中心に長文問題の十分な演習を積んで、情報を整理する力を鍛えましょう。

また、どの大問にも論述問題が出題されます。論述問題の対策としては、観察・実験について結果だけでなく仕組みまでしっかりと理解することが重要です。知識をただ暗記するような学習法ではなく、教科書の解説を読み込み、本質的な理解を目指しましょう。小問の中には難度の非常に高い出題がまれにありますが、基礎知識で正解できる小問の方が多いですから、慌てずに得点を重ねていくことが重要です。

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