鶏卵生産大手「アキタフーズ」グループ元代表から現金計500万円の賄賂を受け取ったとして、収賄罪に問われた元農相、吉川貴盛被告（70）の初公判が3日、東京地裁（向井香津子裁判長）であった。元農相は「現金を受け取ったことは争わないが、政治献金と受け止めていた」と述べ、無罪を主張した。起訴状によると、吉川元農相は大臣在任中の2018年11月～19年8月、秋田元代表から東京都内のホテルや大臣室で3回にわたり、現金計500万円の賄賂の提供を受けたとされる。
公判で検察側は、現金提供が▽国際的な鶏の飼育指針案が国内業者にとって不利にならないようにする▽日本政策金融公庫の養鶏業者向け融資基準の緩和――などの便宜を図ってもらう狙いがあり、吉川元農相は趣旨を知っていたと主張する方針。吉川元農相は北海道議を経て、1996年の衆院選で初当選。計6期を務めた。不透明な現金を受け取った疑惑が明らかになった2020年12月、健康不安を理由に衆院議員を辞職。21年1月、東京地検特捜部が収賄罪で在宅起訴した。
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ソース: 読売新聞オンライン - 🏆 19. / 63 続きを読む »